地下水・土壌汚染調査
揚水試験(JGS 1315-2003)

帯水層の透水係数を求める試験です。
飽和した帯水層を対象とします。
地下水検層 [トレーサーによる地下水流動層検層](JGS 1317-2003)

地層中の地下水が流れているかどうかを検知する試験です。
まず、ボーリング孔に電解質(食塩など)を投入し、攪拌します。地下水がボーリング孔内に流入し、投入した電解質溶液が希釈されます。電解質溶液が希釈される(濃度が小さくなる)と電気抵抗が大きくなる性質を利用します。
各深度で電気抵抗を継続的に測定して、希釈の状態を検知します。
希釈の程度が大きい(電気抵抗が大きい)深度が地下水流動箇所と考えられます。
地温探査 [1m深地温探査 / 孔内温度検層 / 熱赤外線映像調査]

地表面および地中の温度を測定する調査です。
地盤における熱の移動には主に伝導と地下水による対流が関係しており、地温分布を知ることにより地下熱環境や地下水・温泉の流動についての情報を得ることができます。
地下水流向・流速試験 (JGS 1315-2003)
ボーリング孔を利用し、地下水の流向や流速を把握することを目的とした試験です。
地下水の流向や流速を計測するプローブをボーリング孔内に挿入します。
計測プローブには360度の円周周りに、等間隔で分割設置した16個の温度センサーが付いています。熱伝導特性により、水の流れが早い場合センサー温度は低く、水の流れが遅いときはセンサー温度は高い状態となります。
この現象を計測することにより、地下水の流向・流速を把握します。

